Ⅲ.保健物理学-放射線防護学

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防護関連組織と機関 / 自然放射線

1. 放射線防護 A. 序論、歴史 a. 放射線の発見 b. 放射線の利用 c. 放射線の障害 d. 放射線防護活動 (2017 20) ・ALARA《as low as reasonably achievable》の原則 国際放射線防護委員会が1977年の勧告で示した放射線防護の基本的な考え方を示す概念で、 「合理的に達成可能な限り低く」を意味する略語。   B. 防護関連組織と機関 (2016 21、27 2015 11、2012 11) a. 国際組織、機関(ICRP、ICRU、UNSCEAR、IAEA、OECD/NEA、WHO、FAO、IRPA) b. 各国組織、機関(NCRP、NRPB(HPA)、IRSN、BfS、Euratom、BEIR 委員会) ・ICRP:国際放射線防護委員会 - NPO ・ICRU:国際放射線単位・測定委員会 - NPO ・UNSCEAR:原子放射線の影響に関する国連科学委員会 - 国連機関 ・IAEA:国際原子力機関 - 国連機関     BSS:電離放射線に対する防護と放射線源の安全のための国際基本安全基準 ・...
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被ばく区分 / 被ばく状況の分類 / 防護の目的と方法

5. 放射線防護体系 A. ICRP  a. 組織 b. 刊行物 B. 被ばくの区分 a. 職業被ばく (2017 記述、2015 78)   :そのほとんどは自然線源によるもの ・ICRP「組織反応に関する声明」 :晩発性影響の閾値はこれまで考えられてきたものより低い → 水晶体は閾値0.5Gy、5年間で20mSv/y、1年で50mSv さらに心臓及び脳血管については0.5Gy程度閾値が低いので、より防護が最適化されるべき   b. 医療被ばく (2016 28、2015 78、2014 16、2013 15) 世界的に増加傾向で一人当たりの年平均0.5mSv CTの寄与が大きく(CT:2.3mSv/年、X線:1.5mSv/年)、日本では1000人に1台ある 「線量限度」はなく、不均一かつ高線量になる可能性がある 「介助者の被ばく」や「臨床研究の志願者の被ばく」や「患者の胚/胎児」なども医療被ばくとなる ・介助者の被ばく:線量拘束値は成人で5mSv/事例、子供で1mSv/事例 ・臨床研究の志願者の被ばく:線量拘束値はその便益によって変動する ...
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放射線影響と線量 / 防護の流れ

E. 放射線影響と線量 a. 線質係数 :ある点におけるLETの関数   b. 放射線加重係数    :低線量における確率的影響を考慮した係数 ・光子、電子、µ粒子:1  ・陽子、荷電π中間子:2  ・α粒子以上の重粒子:20  ・中性子:連続関数   c. 損害   d. 組織加重係数 (2016 29、88 2015 14 2013 14 19、2012 18)  :名目リスク係数に基づく。均一被ばくによるものを考慮している。   Report 2007で、生殖腺は0.2から0.08へ、乳房は0.05から0.12へ変更された   また、脳と唾液腺が追加された ・組織名                      組織荷重係数 「骨髄」「結腸」「肺」「胃」「乳房」「その他」:0.12 「生殖腺」   :0.08 「膀胱」「肝」「食道」「甲状腺」      :0.04 「皮膚」「骨表面」「脳」「唾液腺」   :0.01 ・その他に含まれるもの :「副腎」「小腸」「腎臓」「筋肉」「膵臓」「脾臓」「胸腺」「ET領域」 ・2007年勧告か...
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放射線防護、管理実務

6. 放射線防護、管理実務 A. モニタリング a. 目的に関する分類    b. 場所に関する分類    c. 環境モニタリング    d. 個人モニタリング ○外部被ばくによる実行線量算定 (2013 71) ・不均等被ばくによる実効線量の算定  HEE = 0.08Ha + 0.44Hb + 0.45Hc + 0.03Hm  Ha:頭頚部における1cm線量当量  Hb:胸部・上腕部における1cm線量当量  Hc:腹部・大腿部における1cm線量当量 (なければ≒Hb)  Hm:以上のうち最大となるおそれのある部分における1cm線量当量 (通常であれば=Ha)   ・個人被ばく線量計  原則として男は胸部、女子は腹部に装着する   B. 外部被ばく評価   a. 周辺線量当量    b. 個人線量当量  →  4.線量の分類 C. 内部被ばく評価 (2016 24、2013 17) a. 摂取量評価  b. 体外計測 c. 実効線量換算係数 ・体外計測法(ホールボディカウンタ等による)   ・バイオアッセイ法   ・空気中放射...
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医療放射線防護、医療放射線管理 / その他

8. 医療放射線防護、医療放射線管理 A. 特徴   a. 対象   b. 正当化   c. 最適化   → 被ばく区分 / 被ばく状況の分類 / 防護の目的と方法 B. 放射線診断 a. 線量指標  b. 線量評価   c. 医療被ばく防護   d. 職業被ばく防護   e. 公衆被ばく防護 f. 診断参考レベル(DRL 2015)  (2017 87 22 記述、2016 25 記述、2015 19、2014 14 55、2013 15 20、2012 26) 防護の最適化のためで、線量限度ではない。 地域ごとに設定されるべき値であり、75%タイル値が採用されるべき。 調査のためのレベルの一種であり、容易に測定される量、通常は空気中の吸収線量、あるいは単純な標準ファントムや代表的な患者の表面の組織等価物質における吸収線量に適用される (1)X 線 CT 検査:CTDIvol(mGy)、DLP(mGy・cm)             成人と小児でそれぞれ規定 ○CTDI 多重スキャンにおける中心スライスの中心点における平均線量(mGy) ...
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線量の分類

4. 線量の分類 A. 物理量  a. 吸収線量、空気カーマ、その他 B. 防護量 a. 臓器平均吸収線量 b. 等価線量 c. 実効線量 ○防護量の単位と定義 (2017 19、2015 記述、201 15)  防護量:人体に対し定義される線量        実際には測定することができないため、コンピュータを用いて使用する 名称 単位 定義 線量当量 J・kg-1 =Sv =(ある点における吸収線量)×(線質係数) 放射線の種類、エネルギー入射方向を決定し、人体モデル(コンピュータファントム)に 照射する 等価線量 J・kg-1 =Sv ある組織・臓器にわたって平均し、線質について荷重した吸収線量 =Σ((ある組織・臓器の一点における吸収線量)×(放射線加重係数)) 各臓器の吸収線量を計算し、放射線加重係数を乗じて等価線量を計算する 実効線量 J・kg-1 =Sv =Σ((等価線量)×(組織加重...
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放射線の生物影響、リスク

3. 放射線の生物影響、リスク A. 影響の分類  a. 対象 b. 発現時期 c. 線量、線量率 (2016 記述、2014 12、2013 77、2012 13) 線量・線量率効果係数(DDREF) :LNTモデルの高線量域とのズレを修正するため、 低線量でのリスクを推定するために用いられる係数で、2とされる 同線量の高線量率の効果 = 同線量の低線量率 × 2   B. リスク評価(発がん) a. 確率的影響、確定的影響 ○確率的影響 (2016 22) ・がん  原爆被爆者で、発がんの増加が確認されている 白血病はLQモデル、他の固形がんはLモデルに適合  潜伏期:白血病では最小2年、ピークは6~7年      他の固形がんでは最小10年   ・遺伝的影響  原爆被爆者では有意な増加は認められていない   ・リスク 白血病は絶対リスク予測モデル(線量に比例)-年齢にかかわらず一定  他の固形がんは相対リスク予測モデル-高齢で高リスク 絶対リスク:単位線量当たりの発生数        →相加予測モデル 相対リスク:被ばく集団発...
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